前回の15級講座では将棋は楽しんだもの勝ち、とにかく楽しめ、あとは勝手に強くなる!というような内容でした。
今回は15級から棋力アップして12級周辺の方向けの内容となっています。
得意戦法を1~2つに絞って指す
12級に至るまでに最初に覚えた戦法を1つだけずっと指し続けてきた人、プロが指している戦法やネットで見かけた戦法をたくさん指してきた人、様々いると思います。
しかし将棋は同じ戦法を繰り返し指して、しっかりとした反省をしていくほうが上達が早いので、戦法を1つか2つに絞って指すようにしましょう。
当ブログでは初段になるまでは振り飛車をおすすめしていて、振り飛車の中でもノーマル三間をイチオシしています。

居飛車党の人だと戦法を1つに絞るのは難しいですが、例えば対振り飛車は全部穴熊にすればかなり絞ることができます。
逆に居飛車党の人にとって良くない例は、
- 対四間飛車→穴熊
- 対ゴキゲン中飛車→超速
- 対角交換振り飛車→銀冠
このようにそれぞれの戦法に対して違った感覚が必要となる手順を選ぶと、習得に時間がかかってしまい効率がよくありません。
ちなみに対振り飛車、相居飛車どちらでも使えるのは右玉と呼ばれる戦法で、相手の戦型を気にせずオール右玉ということもできてしまいます。

ただ残念なのは、右玉自体が上級者向けの戦法で指しこなすのが非常に難しいということです。
それでもいくつも戦法を指すよりは右玉一本に絞るだけのほうが上達は早いと思います。
実戦を指す→反省のクセをつけよう
実戦は楽しいですよね。勝ったらすごく嬉しいし、負けたら悔しい。
どちらにしろ時間を忘れられるくらい楽しいものです。
でも12級からもっと上を目指すには、実戦を指すだけは良くなくて、指し終わったに敗因はなんだったかなどを特定する反省が必要です。
反省をすることで敗因やミスを特定し、次の実戦で同じミスをしないように気をつけるだけでただ指すだけの人に大きく差をつけることができます。
具体的にどうやって反省すればいいのか分からない!っていう人は以下の記事をご覧ください。

1日5分でいいので詰め将棋を解く
優勢だった将棋が1手のミスで逆転負けした経験、逆に序盤からド必敗だったのに奇跡のような大逆転をしたという経験は、12級にもなれば何回はしているのではないでしょうか。
将棋は終盤で決まるもので、定跡なんて何も知らなくても終盤力さえあればある程度は勝ててしまうゲームなのです。
その終盤力をつけるのに1番有効な勉強法が詰め将棋です。
しかし詰め将棋が苦手という人も多いです。実戦と違ってあまり面白くないというのも原因の1つかもしれません。
でも初段を目指すなら詰め将棋は必須なので、1日5分でもいいので詰め将棋を解く習慣を見につけましょう!

ツイッターで有名人のツイートを見ている時間、テレビのCMをボーッと眺めている時間、その数分を詰め将棋を解く時間に変えませんか?
それだけで棋力が上がることを保証します!
詰め将棋は本を買って繰り返し解くのが1番です。
1手詰めは簡単すぎて不要なので、最初は3手、5手詰めが載っている詰め将棋本がいいと思います。
まとめ
ということで、今回は将棋12級の人が強くなるための3つのことを紹介しました。
それでは今回の内容をひと目で分かるようにまとめてみます。
- 得意戦法を1~2つに絞って指す
- 実戦を指したら反省をするクセをつける
- 1日5分でいいから詰め将棋を解く(詰め将棋はスキマ時間を使って解くのも良し)
それでは次回は10級講座でお会いしましょう!
