前回の7級講座では、
- 自分がやられて困ったマイナー戦法は自分でもその戦法を指してみる
- しっかりとした目的を持ってやる切れ負け将棋はやる価値あり
- 詰将棋に慣れたら必死問題にもチャレンジしてみる
という勉強方法を紹介しました。
今回は7級から棋力アップして5級周辺の方向けの内容となっています。
将棋倶楽部24の5級の実力はどれくらいなのか?
公式ページによると将棋倶楽部24の5級は町道場常連となっています。
町道場常連というだけでは棋力が分かりづらいので個人的な印象を紹介します。
5級周辺の人は本筋の手を知っていてそれを指しこなす実力があり、実戦によく出てくるような詰み筋であれば13手を超える長手数でも楽々詰ましてしまいます。
なので棋譜並べや詰将棋をしっかりやっている人が5級まで上がって来れるのだろうなと思います。
一方どの人にも2,3局将棋を見れば明確な弱点が見えてきます。
序盤70%中盤60%終盤30%くらいの人もいれば、序盤20%中盤70%終盤80%くらいの精度の人もいます。
なのでその明確な弱点を克服すればもっと強くなるなと伸びしろを感じさせる人が多いように思います。
自分の得意戦法に更に磨きをかけよう
自分の弱点を埋める勉強も大事ですが、将棋は自分の長所を伸ばしたほうが効率が良い場合が多いです。
5級になれば自分に合った戦法が見つかり、「この戦法なら昇級の大一番でも安心して指すことができる」というような愛着のある戦法も持っているかもしれません。
そういう戦法が見つかっている人はその戦法に更に磨きをかけましょう。

この初段になるまでのステップアップ講座ではあえて触れてこなかった将棋ソフトを使った勉強法ですが、5級くらいから解禁してもいいのではないかと思います。
ただし将棋ソフトを使って序盤の研究に時間を割きすぎても効率があまり良くないので、実戦と詰将棋をメインに時間を割くというのは変わらずやるようにしましょう。
スランプに陥ったときにどうするか
5級は先程も言ったようにしっかり勉強してきている人が多いレベル帯です。
なので自分もしっかりと勉強をしていないと負け続けてしまう日も来るかと思います。
全然勝てず、負けが続くととても辛いものですが、スランプに対しての正しい知識と対処法を知っていれば早めにスランプから抜け出すことができます。

毎日5局指すと目標を立てているような真面目な方も、負けが続いているときは早めに対局を切り上げて詰将棋を解いたりする時間に充てるのもありです。
5級からは強敵が多いので今まで以上に勝てない時期が続いたりスランプになったりするかもしれませんが、焦らず努力をしていきましょう。
まとめ
今回は将棋5級はどれくらい強いのかということと、自分の得意戦法に磨きをかけるということ、スランプに陥ったときの対処法について紹介しました。
それでは次回は2級講座でお会いしましょう!
