前回の10級講座では、
- 詰め将棋など棋書をたくさん買う
- 強い人の指導を受ける
- 将棋道場に行ってみる
という勉強方法を紹介しました。
今回は10級から棋力アップして7級周辺の方向けの内容となっています。
7級辺りから増えてくるマイナー戦法使いへの対策
将棋倶楽部24の7級辺りからだんだんと定跡書に載っていないようなマイナー戦法を使ってくる人が増えてきます。
マイナー戦法は対策を知らないと一気に負かされることもあるので注意が必要です。
例えば、振り飛車党なら7級になるまでに1回は高田流左玉という戦法を喰らっていると思います。

この高田流左玉もそうですが、マイナーな戦法はそもそも定跡書に載っていなく、対策を調べるのも一苦労です。
1番効率が良いのはマイナー戦法の使い手に感想戦でずばり1番何を指されたら嫌かというのを教わることですが、ハードルも高いですし普通は教えてくれません。
そこでおすすめなのは自分がやられて対策の分からないマイナー戦法を指してみるという方法です。
特に自分より強い相手だったらそのマイナー戦法に対する知識があり、正しい対策を知っている可能性が高いです。
実戦でなら包み隠さずその手順を披露してくれることでしょう。
効率が良いのは、知り合いなどに頼んでマイナー戦法を使えるよう戦型指定して指してもらうことです。
切れ負け将棋の活用
上で紹介したように戦型指定をして知り合いなどと指すのが効率がいいのですが、普通の人にはそれが難しいです。
そんな場合は将棋ウォーズか将棋クエストというアプリでたくさん指しましょう。
数をこなせば、その指しているマイナー戦法の正しい対策を指してくる人に当たります。
ちなみに基本的には切れ負け将棋を指すのはおすすめしていませんが、序盤の勉強をしたいとか将棋に触れる時間を増やしたいなど強い目的を持ってやる分にはいいと思っています。
切れ負け将棋の注意喚起については以下記事でも触れているのでよければご確認ください。

また、マイナー戦法を学ぶのではなく自分が指している戦法の序盤に磨きをかけたい場合にも切れ負け将棋を指すのはありです。
切れ負け将棋でも必ず1局の反省をするというのが条件ではありますが・・・。
必死問題にチャレンジしてみる
12級講座で詰め将棋を解くことを習慣づけるということについて紹介しました。
毎日続けてこれた人は、5手詰めにあまり時間をかけず解けるようになって、凄い人なら7手詰めもすらすら解けるくらいまで努力をされているかもしれません。
そういう人にはぜひ必死問題にも取り組んでみることをおすすめします。
詰め将棋と同じく基礎的な必死のパターンは実戦でもよく登場するので、やっておくと詰め将棋以上に効果が出ることもあります。
ただ必死問題は詰め将棋と比べてかなり難しいので、時間のあるときにゆっくり取り組んだほうがいいです。

まとめ
今回は将棋7級の人が強くなるための3つのことを紹介しました。
それでは今回の内容をひと目で分かるようにまとめてみます。
- マイナー戦法の対策が分からないときは自分がやられて困るマイナー戦法を指してみる
- 序盤に磨きをかけるなどの目的を持って切れ負け将棋をやるのはあり
- 詰め将棋を解くのに慣れてきたら必死問題にもチャレンジしてみる
それでは次回は5級講座でお会いしましょう!
