このブログでは最速で24初段になりたいなら、棋譜並べは不要論を唱えていますが、私自身が棋譜並べが嫌いだからそう言ってるわけではありません。
むしろ3年間の間に棋譜並べを約5000局は並べているのでむしろ棋譜並べマニアかもしれません。
ちなみにこの5000局というのは棋譜を用意して、盤上に初手から終局図まで並べた回数です。
パソコンやスマホ上で並べただけの棋譜もカウントすると1万局以上いってます。
そんなわけで今回は3年で約5000局棋譜並べをしてわかったことを紹介していきます!
どんな棋譜を並べたのか
まずはどんな棋譜を並べたかまとめてみます。
- プロ同士の棋譜(将棋年鑑、羽生佐藤100番指し、大山全集などなど・・・)
- アマの棋譜(小池重明の棋譜集など)
- ソフトの棋譜(floodgateやソフト同士を指定局面から戦わせた棋譜)
- 将棋倶楽部24の八段の将棋
これらの棋譜を大体2分から10分ほどで並べていました。序盤は自分のよく指す戦型以外は飛ばして、仕掛けの局面と終盤の互角の局面で少し考える感じです。
棋譜並べでは思ったほど強くならなかった
棋譜並べにも結構時間を割きましたが、棋譜並べよりも詰め将棋や実戦をたくさんした方が棋力が上がりました。
高速棋譜並べという手を止めずに1局並べきる勉強法もやりましたが、あまり効果が感じられず、パソコンやスマホ上で並べるのとあまり変わらないという気がしました。
やっぱり棋譜並べをして最大限棋力を上げようと思ったら、1局に20~30分時間をかけてしっかり考えないといけないのかもしれません。
でも個人的には振り飛車党やネットの短い持ち時間をメイン指す人は棋譜並べは効果が薄いんじゃないかと思っています。
振り飛車の質の高い棋譜ってあまり多くないですし、マイナーな振り飛車だと棋譜探すのに時間がかかってしまうので。
プロの棋譜が1番記憶に残る
アマやソフト、ネット将棋の棋譜も結構並べたのですが、プロ同士の棋譜と比べて記憶に残らないのです。
プロの棋譜は棋戦とかもあるし、思い出すときに記憶の取っ掛かりが多いです。
タイトル戦のような大勝負であれば、中継や将棋世界など色々なところで目にする機会があるのでより記憶に残りやすいのですが・・・。
しかしアマやソフトの棋譜は誰が指しているかとかは興味が沸かないし、棋戦などもないので全然記憶に残りません。
プロの棋譜は共有できるのが1番のメリット
プロの棋譜を並べて何が1番いいかっていうと、熱心な将棋仲間なら昔の棋譜でも内容が伝わるということです。
「この局面○○と○○の順位戦であったなー」とかいうと将棋の内容を覚えてる人がいて嬉しくなりますね。
棋譜並べの1番のメリットは熱心な将棋ファンと昔の将棋で話が盛り上がるということにあるかもしれません。
一方ソフトの棋譜なんかは自分で作った棋譜だと誰とも共有できないし、floodgateで指された棋譜であっても他の人も覚えていることなんてまずありません。
というわけで棋譜を並べて若干上達に効果があり、将棋仲間と盛り上がることができるプロの棋譜が1番!
棋譜並べに絶対おすすめのブックスタンド
棋譜並べをしているときは片方の手で棋譜の書いてある本を押さえながらもう片方の手で駒を動かすというのがスタンダードだと思います。
しかしずっと本を持ったり押さえたりするのって結構疲れるんですよね・・・
私もそれが嫌だったのですが、ブックスタンドという商品を買ってからは棋譜並べが非常に楽になりました。
普通の本はもちろん、将棋年鑑ぐらい分厚い棋譜集でもしっかり押さえてくれますし、手で押さえる必要がないので跡を残すことがなくて助かります。
また、タブレットで棋譜並べをする人は、ブックスタンドにタブレットを立てかけて棋譜を並べることができるのが嬉しいところです。
ブックスタンドで棋譜並べを始めてからは、ブックスタンドなしで棋譜並べができない体になりましたね・・・笑
まとめ
5000局並べた実体験をまとめると、
- 棋譜並べは棋力向上にはあまり効果なし!
- アマやソフトの棋譜は記憶に残らない
- プロの棋譜を並べたほうが将棋仲間と盛り上がる
- っていうか上達より将棋仲間と盛り上がるのが棋譜並べの1番のメリット
こんな感じになります。棋力向上については、やり方とか棋風、戦型により異なるので人それぞれだとは思います!
でも棋力向上に役立たなくても棋譜並べは楽しいんですよね。だからあまり効果ないと思いつつも5000局も並べてしまいました。面白い将棋を指す人の棋譜はついつい漫画を読む感覚で並べてしまいます。