アマチュア将棋ファンの中には、マイナー戦法を指すのが好きという層は一定数いるようです。
マイナー戦法はほとんどの相手が研究していない&知識0という変化を選ぶことができて、自分だけ経験値をたくさん持っているという状況を作り出せるとても愉快な指し方ですからね。
かくいうぼくもマイナー戦法をたくさん指してきていて、当ブログでもいくつかマイナー戦法を紹介しています。
しかしマイナー戦法は指す人が少なく、棋譜並べで学ぶことができないため上達が難しいというデメリットがあります。
そんなわけで今回はマイナー戦法好きな人達のためにマイナー戦法をどうやったらうまく指しこなせるかというのを紹介していこうと思います。
マイナー戦法の特徴
そもそもマイナー戦法とはどのような特徴を持っているのかというのを見ていこうと思います。
- プロの対局で指されない
- 定跡書が少ない
- 玉が薄い
- 位を取る
まずプロで指される戦法は大体アマでも流行るのでマイナー戦法になることはありません。
アマチュアはプロの指した戦法を真似ることが多いので、逆にプロが指さない戦法はアマもあまり指しません。
そして玉が薄く位を取っている戦法はだいたいマイナー扱いされることが多いです。
最近は薄い玉でバランスを取ることの重要性が広まってきてはいますが、対抗形なら堅い玉が好まれるのは昔と変わりません。
なので堅い玉の逆を行く、玉が薄く位を取るのはマイナー戦法になります。
マイナー戦法を指すのがうまくなる勉強法
定跡書が少なく、指しているプロもほとんど居ないようなマイナー戦法は勉強方法が難しいです。
そんなマイナー戦法をうまく指すようになるには以下の方法がおすすめです。
- ひたすらマイナー戦法を指す
- マイナー戦法使いの人の将棋を並べる
- ソフトの評価値は気にしない
- 詰将棋本を逆さまにして解く
マイナー戦法の勉強法はかなりシンプルで、ひたすら指してたまに同じマイナー戦法使いの人の棋譜を並べ、ソフトの評価値は気にしないというものです。
特にソフトの評価値を気にしないというのが重要で、人の盲点を突くというのがマイナー戦法では重要なので、評価値を気にしているとマイナー戦法自体が指せなくなってしまいます。
マイナー戦法をソフトで研究するのは程々にしておくほうがうまくいきます。
そして④の詰将棋本を逆さまにして解くというのは奇妙な勉強法に見えますが、意外と効果があります。
マイナー戦法は先程紹介したように、玉が薄いという特徴があるので頓死対策がとても重要です。
相手が知らない変化になることが多いマイナー戦法では、中終盤で優勢になるのは意外と容易かったりするのですが、玉が薄いので相手もなかなか諦めれてくれません。
そうして裸になった玉の逃げ場所を間違えて頓死・・・という負けパターンは結構あります。
あとは普通の人がやらない勉強をすることで頓死しない、受けが強いというスキルを獲得できるので、詰将棋を逆さまから解くというのはマイナー戦法使いにおすすめの勉強法です。
まとめ
マイナー戦法の特徴とうまく指しこなす勉強法を紹介しました。
マイナー戦法をうまく指すようになるには勉強法もマイナーなものを選んだほうがいいということでした。
そしてあとはひたすら指しましょう!
マイナー戦法使いの方がうまくマイナー戦法を指しこなすことができるように祈っています!