将棋ネタ

【実は全然違う!?】将棋とチェスの違いを徹底解説します!

将棋とチェスの違い

 

やっているとなんとなく頭の良いイメージのある将棋とチェス。

どちらも見た目こそ違えど似たようなゲームというイメージを持っている人が多いのではないかと思います。

確かに将棋とチェスには似ているところがありますが、大きく異なる部分もたくさんあります。

この記事では将棋とチェスの共通点違いについて徹底的に解説していこうと思います!

 

将棋とチェスの共通点

ここは本題ではないのでさくっと紹介します。

 

  1. 敵の王将(キング)を先に取ったほうの勝ち
  2. 先手後手(白番黒番)を決めて1手ずつ交互に駒を動かせる
  3. パスはなし

 

手番を決めて交互に1手ずつ動かし、先に敵の王を取ったほうが勝ちというのが将棋とチェスの最大の共通点です。

王を取られたら即負けなので、王を取られないように他の大事な駒を捨ててでも王を助けるという戦法を使うことがあるのも将棋とチェスの共通点です。

それでは次に将棋チェスの違いについて詳しくみていきましょう。

 

取った駒が使えるのが将棋 使えないのがチェス

将棋とチェス

将棋とチェスの1番の違うところは「取った駒を使えるかどうか」です。

将棋は将棋盤と駒以外に駒台と呼ばれる相手の駒を取ったときに置く場所が用意されています。

駒台に置かれた駒は持ち駒として、好きな場所に駒を打つことができるようになります。

持ち駒はいきなり敵陣に持ち駒を打ち込んで攻めることもできるので、盤上に置いてある駒より持ち駒のほうが強いことが多いです。

一方チェスは取った駒は再利用できないので、テーブルのどこかに寄せておく感じです。

チェスの取った駒はもう使わないので、無造作に置いても問題ないですし、人によっては取ったチェスの駒を手に持ってクルクル回して遊ぶプロもいます。

一方将棋は持ち駒に何があるか確認する必要があるので、相手にも見えるように駒台に綺麗に並べておかないといけません。

この取った駒が使えるかどうかというルールの違いで様々な違いが生まれて来るので、それを1つずつ見ていきます。

 

終盤に向けて激しくなるのが将棋、静かになるのがチェス

将棋とチェスの違い

 

初期配置で将棋は40枚を81マスの盤にチェスは32枚を64マスの盤駒を置いて対局がスタートします。

前述の通り、将棋は取った駒を再利用できるので、40枚から枚数が減ることはありません。

さらに戦いが序盤から中終盤へ進めば進むほど持ち駒が増えるので、敵陣に打ち込んで攻めることが可能になり、どんどん激しくなります。

一方チェスは取った駒は再利用できないので、クイーンのような強力な駒が盤上から姿を消すと、局面の激しさがなくなり静かな展開になります。

 

王将(キング)を戦わせるかどうか

 

将棋は終盤になる連れて持ち駒が増えて、自分の王将の近くに駒を打ち込まれていきなり攻められることがよくあります。

なので序盤のうちから金と銀を使って穴熊や美濃囲いのような囲いを作って玉を守っておくのが強い人の戦略です。

そして終盤になると囲いの崩し合いが始まり、王将自ら敵陣に攻め込むということはほぼありません。

一方チェスも序盤こそキャスリングというキングを安全地帯に移動させる技を使って守って置きますが、これは一時的なものです。

クイーンやルークのような強い駒が消えるとキングの安全度が増すので、戦略不足を補うためにキング自ら戦場に繰り出して戦わせることはよくあります。



その他のルール等の違い

 

駒の動き

駒の中では将棋とチェスで全く同じ動きをする駒もあります。

 

王将=キング

角+飛車=クイーン

飛車=ルーク

角=ビショップ

桂馬=八方に動けるナイト

将棋は「ヘボ将棋王より飛車を可愛がり」という格言があるほど、将棋の中で1番強い飛車を大事にする人が多いです。

しかしチェスではその飛車と同じ動きをするルークが自分と相手合わせて4個存在し、角と飛車の動きを持つクイーンというチートみたいな駒もあります。

また、歩とポーンはそれぞれ最弱な駒ですが、ポーンは敵陣の1番置くに進むとプロモーションといって成ることができます。

将棋では歩がと金になって金の動きをすることができて十分強力なのですが、ポーンはクイーンに成ることができます。

クイーン以外のルーク、ビショップ、ナイトにも成ることができますが、普通は1番強いクイーンが選ばれます。

チェスの駒は将棋の駒に比べて動ける範囲が強すぎる!

 

引き分けの違い

将棋は基本的には勝敗がつくゲームです。

例外的に同じ局面が繰り返される千日手と、お互いの玉が敵陣に侵入し、詰ますことが困難になった場合持将棋と言って引き分けになります。

しかし将棋の場合は千日手、持将棋どちらでも決着がつくまで指し直しになります。

一方チェスは引き分け(ドロー)は指し直しにせず、0.5勝として扱われます。

 

将棋には存在しないステイルメイト

ステイルメイト

上の将棋の局面は、人間相手なら絶対に出てきませんが、コンピュータ将棋相手になら1度はやったことがあるのではないでしょうか。

玉1枚しかいない後手の手番だったとしても、どこに動かしても詰みなのでこの局面は先手の勝ちになります。

一方チェスのほうは白番の場合は白勝ちですが、黒番の場合はどこに動かしてもキングが取られる手しか指せないので、この場合は「ステイルメイト」と呼ばれる引き分けになります。

チェスではこのステイルメイトのルールを利用して引き分けを狙う戦術がよく出てくるので、これも重要なルールの違いです。

 

先手勝率、後手勝率、引き分け率

将棋やチェス、囲碁のようなゲームは先手のほうが勝率が高いと言われています。

 

将棋 チェス
先手勝率 51.7% 38.8%
後手勝率 48.3% 29.8%
引き分け 31.4%

 

将棋は約52%と若干先手が有利という結果ですが、チェスは先手と後手9%と大きな開きがあります。

さらにチェスはトップクラスのプレイヤー同士が長い持ち時間で戦うと、引き分け率が高くなり、後手を持ったときは引き分け狙いの戦略が増えていきます。

引き分けを嫌ってチェスの後手番で積極的に勝ちを狙いに行くためには、定跡から変化して相手の研究を外したり、自分のキングを囲う前に仕掛けるなど大きなリスクを取る必要があります。

一方将棋は「後手のほうが有利」というプロはいませんが、トップレベルのプレイヤーでも「先手が圧倒的に有利」という人もいれば、「先後の差は気にしない」という人もいます。

 

1局の平均手数と最長手数

将棋の平均手数は110手、チェスは40手(将棋的なカウントだと80手)です。

駒の枚数の違いを考えれば将棋のほうが手数が長くなるのは納得ですね。

しかし1局の最長手数は将棋は420手ですが、チェスは228手(将棋的カウントで456手)とチェスのほうが長い記録が残されています。



賞金、トーナメントプロの違い

Tata Steel 2017 Magnus Carlsen (cropped)

(↑現世界チャンピオンのマグヌス・カールセン)

 

将棋のタイトル戦の中でもっとも賞金の高い竜王戦でタイトルを取ると4320万円獲得できます。

一方チェスははっきりと公表されていませんが、2年に1回開催される世界チャンピオン戦で勝った側が6000~7000万円獲得できます。

チャンピオンやトップクラスまで登りつめれば高額な賞金がもらえるチェスの世界ですが、チェスの賞金だけで生活していけるのは世界ランク100位ぐらいまでと言われています。

将棋は160~170人ほどプロ棋士がいますが、四段以上になれば対局料だけで暮らしていけます。

 

競技人口の違い

レジャー白書によると、将棋の参加人口は2016年度が530万人、2017年度は700万人だったそうです。

世界全体での将棋の競技人口は不明ですが、最近になって世界でも将棋人気が高まってきています。

それを証拠に、中国で将棋大会が開催されたり、中国人が奨励会に入会してプロ棋士を目指したりしているので、今後世界全体の競技人口も増えていくことが予想されます。

一方チェスは世界の競技人口が7億人いるとされていて、学校教育に取り入れられるなどボードゲームの王様と言ってもいいくらい親しまれています。

また、頭脳スポーツとして今後オリンピック化の話も出ているようです。

そんな世界では大人気のチェスですが、日本のチェスの競技人口は約2万人と日本チェス協会が公表しており、将棋と比べるとかなり少ないことがわかります。

 

コンピュータの歴史の違い

将棋もチェスも現在は人間よりコンピュータのほうが完全に強いです。

チェスが人間を完全に超えたと言われているのは1997年、当時の世界チャンピオンのカスパロフとIBMのスーパーコンピューター、ディープブルーの6番勝負にディープブルーが勝利したときです。

一方将棋は、日本将棋連盟が2005年にコンピュータとプロ棋士の公開対局を禁止したのが原因で、実際にいつ超えたかははっきりわかっていません。

一般的には2013年の当時A級棋士だった三浦弘行八段GPS将棋に完敗をしたときからコンピュータ将棋のほうが人間を超えたのではないかと言われています。

ゲーム自体の難易度やチェスは企業が全力で金や人材を投資したという背景の違いもありますが、チェスのほうが20年ほど早くコンピューターが人類を超えていたという違いがあるということになりますね。

 

対局中の違い

将棋とチェスでは対局中のマナーや態度も異なっています。

将棋ではマナー違反程度にされているものも、チェスではルール違反になることがあるので、チェスのほうが厳しめです。

 

自由に離席OKの将棋と相手の手番でのみ離席OKのチェス

将棋のプロでも自分の手番だろうが相手の手番だろうが自由に離席することができます。

1分以内に着手しないといけない1分将棋だろうと席に立つというプロもいるくらいです。

しかしチェスは自分の手番での離席は認められておらず、自分の手番でトイレに行きたくなった場合は着手してから離席する必要があります。

 

棋譜の記録

将棋は対局者2人と棋譜を取ったり、秒読みをする記録係が1人以上いるので棋譜の記録は自分でやらなくてもOKです。

しかしチェスはアマチュアはもちろん、世界チャンピオンであろうと棋譜の記録を自分で書いて取る必要があります。

自分も相手も対局中に1手指すごとに記録をつけていくので、棋譜を記録した紙が自分と相手の分2枚存在するということになります。

チェス界は、チェスボードに駒を動かしたらネットに繋がって自動的にネット中継に反映されるというシステムもあるようですが、記録は自分で取るというアナログさは今でも残っています。

 

独り言や強打、時計強押し禁止

アマチュアの将棋大会では独り言を言いながら駒を盤に打ち付けて時計を強押しする人がそれなりにいます。

どれもマナー的に褒められたものではありませんが、ルール違反までになっていません。

しかしチェスではルール違反とされているので注意が必要です。

 

タッチアンドムーブ

チェスでは自分の手番で駒を触れたら、その駒を動かさないといけない「タッチアンドムーブ」というルールがあります。

これは指すつもりのない駒を触って相手の反応をうかがったりするのを避けるためです。

間違えて駒を触ってしまったがばっかりに負けになってしまうということもたまにあり、トップレベルのチェスプレイヤーでもたまにやってしまうことがあります。

 

 

一方将棋は持ち駒を打ったりする関係もあるので、タッチアンドムーブはありません。



持ち込み物の制限

プロの将棋でも最近ようやくスマホの持ち込みが制限されていますが、それ以外はそこまで厳しい制限されていません。

一方チェスではスマホはもちろん、自分で持ってきたペンなんかも持ち込んではいけません。

ペンに仕込んだカメラなどでカンニングをするのを防ぐためです。

なのでチェスは将棋と比べて不正行為に対する対策がかなり厳しいですね。

 

まとめ

将棋とチェスは似たゲームと思われがちですが、実際はかなり異なる点が多いようでした。

しかしどちらも多くの人に遊ばれている面白いゲームということに違いはないので、趣味をお探しの人はどちらも遊んでみてはいかがでしょうか!

将棋とチェスどちらもできるようになると、それぞれのゲームの魅力がよりはっきりと分かるようになりますよ!

 

 

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