将棋ネタ

将棋の暗記を0へ!チェス960ならぬ将棋960を考案してみた

 

プロアマ問わず序盤を将棋ソフトで研究する時代が到来して早数年経ちました。

ソフトの力によって色々な定跡が作られて、ダメな戦法はあっという間に淘汰されていっています。

このままソフトでの研究が進めば、今多少指されている角交換振り飛車とかゴキゲン中飛車辺りが完全に指されなくなるということもあり得るかもしれません。

そしてそうなれば相居飛車しか指されなくなり、相居飛車は研究が進みすぎてどの変化も終盤まで暗記ゲーのようになるということも考えられます。

チェス界でも似たようなことを考え、序盤研究の準備や暗記で勝負が決まるのを避けて、創造性で勝敗が決まるように変則ルールを付け加えたチェスを考案した人がいます。

それが元世界チャンピオンのボビー・フィッシャーという人物です。

 

 

この記事ではフィッシャーが作った暗記に頼らない変則ルールを付け加えたチェスはどういうものなのか?という紹介と、それを将棋に置き換えると面白いのではないか?という話をしていきたいと思います。

 

序盤の配置がランダムなチェス960

先に紹介したフィッシャーが考案した変則ルールを付け加えたチェスが「チェス960」または「フィッシャーランダムチェス」と呼ばれるゲームです。

チェス960のルールは普段のチェスと駒の動かし方などは同じですが、唯一違うのが初期配置がランダムで決まるということです。

ランダムな初期配置が960パターン用意されているので、定跡を研究したりするのはほとんど意味がありません。

といってもチェスの話ではチェスを知らない人はよくわからないと思うので、チェス960を将棋に置き換えるとどんな感じになるのかみていきましょう。

 

将棋の初期配置をランダムにしてみた

一例としては以下の局面です。

 

 

金と銀の位置が入れ替わっただけであとは普通の将棋です。

しかし金銀の位置が入れ替わっているだけで本将棋の定跡は使えないので暗記ゲーを避けることはできます。

でも普通に将棋の実力は反映されますし、上図の局面であれば本将棋の見慣れた形に戻りそうな気がします。

 

友達と遊べる将棋13を作ってみた

チェスは960パターンありますが、同じように960個も初期配置を考えるのはさすがに面倒なので、13個だけ作ってみました。

お友達やご家族などと遊ぶときに、トランプを用いてどの配置を選ぶのかを決めるのを想定しています。

 

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実際に将棋13を指してみた

せっかく作った将棋13なので自分でも試しに指してみました。

ぼくには友達が居ないので将棋ソフト(思考時間1秒)に30分30秒の持ち時間で実験しました。

皆さんはお友達やご家族様と楽しく指しましょう・・・

 

上で推奨したとおり、トランプを使ってランダムで選んだ結果以下の局面が初期配置となりました。

 

先手:ぼく 後手:dolphin(1秒指し)

上図から
▲7六歩△8四歩▲2六歩△3四歩▲2五歩△3三角
▲同角成△同桂▲8八銀△2ニ銀▲7七銀△8五歩
▲7八金(下図)

 

 

序盤は手探りで指していましたが、△3三角と指してきたので▲同角成と交換しておき、△3三同桂の形を強要させておきました。

先手だけ▲7七銀と矢倉の形を作ることができ、3九の香で3三の桂頭を攻める狙いもできたのでまずまずな出だしかなと思いました。

 

上図から
△3ニ金▲1ニ角△8四飛▲2一角成△8ニ銀▲6八玉
△7四歩▲3六歩△4ニ玉▲2四歩△同歩▲同飛
△2三銀▲2八飛△2四歩(下図)

 

 

▲1ニ角と打ち込んで馬を作りに行ったのですが、この構想は微妙でした。

飛車先歩交換をし、△2三歩なら飛車を引いておいてのちに桂頭攻め、本譜のように△2三銀と受けてくれば▲1一馬~▲2ニ歩からと金攻めという狙いでしたが、角を手放すと相手もかなり自由に駒組みができます。

7七銀と3三桂の差を考えて1九の銀を中央に使って長い戦いを目指すべきだったかもしれません。

 

上図から
▲1一馬△7五歩▲同歩△5五角▲5八金△5ニ金
▲1八飛△7三銀▲6六銀△8六歩▲同歩△4四角
▲8七金△6四銀▲4六歩△2五桂▲2一馬△2ニ金
▲1一馬△3ニ金(下図)

 

 

△7五歩を入れて△5五角と打ち、そこから銀を繰り出してきたのがソフトらしい手作りで一瞬にして気持ちの悪い局面になってしまいました。

運良く千日手の変化が現れたのでこれで終了です。(このあと▲4四馬と打開して一瞬でボコボコにされてなんかいません

・・・という感じで初期配置がランダムな将棋の面白さがほんのちょっとは伝わりましたでしょうか?

特に序盤が好きな人はどういう構想がいいのかを考えるのがすごく楽しめるんじゃないかと思います。

 

まとめ

最新定跡についていけなくなり、研究もしたくないので定跡の勉強が不要な将棋ないかなーと思ったのがきっかけで今回の将棋13を作ってみました。

ちなみにチェス960は普通にトップGM達にもトーナメントで指されていて、チェスの世界チャンピオンのマグヌス・カールセンなんかもチェス960をトーナメントで指している動画がYouTubeにあります。

将棋でもチェス960のように初期配置をランダムにすると暗記ゲーにならない面白さがあるということが少しでも認知されればいいなと思います。

 

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