将棋の勉強法

【頓死が多い人必見】将棋で頓死を減らす勉強法の紹介

将棋 頓死

 

将棋用語の1つに「頓死(とんし)」と呼ばれるものがあります。

頓死とは正しく指せば詰まなかった局面で悪手を指してしまい、詰まされてしまうことです。

特に優勢だった側が詰まされてしまう手を指してしまったときに、頓死したと使われます。

頓死は将棋をやっていく上では避けられないものであり、それは我々アマチュアだけではなくプロもそうなのです。

今回は将棋につきものの頓死を防ぐ勉強法と、劇的な頓死で終わった有名な将棋を3つ紹介したいと思います。

 

自玉の詰みは見えにくい

頓死が起こる原因はやはりウッカリが1番多いのですが、アマチュアにとっては詰みパターンを認識できなかったということがあります。

 

これはよくある手筋が登場する詰め将棋です。

熱心に勉強されている方はひと目で解けてしまうかもしれません。

正解は、

▲2二飛成△同玉▲2三銀△1三玉▲1二銀成△同玉▲2三金まで

 

途中、▲1二銀成と打った銀をすぐに成り捨てるのが見えにくい手筋です。

 

しかし詰め将棋をたくさん解いていれば、この手筋は局面図をパッと見た瞬間に見えるようになってきます。

では今度は局面を逆さまにしてみましょう。

 

局面図が逆さまになっただけですが、先程の攻める側を見るよりも自玉の詰みが見えづらくはないでしょうか?

普段詰め将棋は攻める側の方を持って解くので、自玉側を見て詰みを考えるトレーニングはあまりしていないと思います。

攻める側からなら一瞬で見える詰みが、自玉側から見ると少し発見が遅れる、もしくは詰みが見えないというのが頓死が起こる原因の1つです。

 

頓死を防ぐには詰め将棋を逆さまから解く!

自玉側の詰みパターンを覚えるためには、あえて詰め将棋を逆さまにして解くというトレーニング方法が有効的です。

一度5手詰めハンドブックなどで攻める側と自玉側でどれぐらい解く時間にスピードの差があるかタイムアタックをしてみると面白いと思います。

 

 

ぼくが昔実験したときは、攻める側で5分、自玉側では7分かかりました。

やはり慣れていない自玉側では詰みの見えるスピードに大きく差が出るようです。

しかし逆さまから詰め将棋を解くトレーニングをしたことで頓死することがかなり少なくなりました。

右玉や急戦党など薄い将棋を多く指す人には特にこのトレーニングをおすすめします。

玉が薄いと色々な詰みパターンが出てくるので、自玉側で詰み筋を見ることに慣れておけば実戦の頓死を防いで勝率が上がります。

逆になんでも穴熊党にはあまり効果がないかもしれません。

 

歴史に残る頓死

頓死を防ぐトレーニング方法を紹介しましたので、次はプロの将棋から歴史に残る頓死で決着した将棋を3局紹介したいと思います。

1番有名な羽生善治の1手頓死

劇的な頓死で1番有名な対局はなんといっても羽生四冠(当時)が必勝の局面で1手頓死をした、第14期竜王戦挑戦者決定戦第1局の将棋でしょう。

相手は木村一基五段です。

 

いま△5六銀と王手をかけられた局面です。

実はある1箇所を除いてどこに逃げても先手必勝の局面なのですが、先手の羽生四冠が負けになってしまう唯一の場所へ玉を逃してしまいます。

それが▲6四玉です。

△6五飛と打たれると玉の逃げ場がなく1手詰め。

竜王戦挑戦者決定戦という大舞台といい、必勝の局面で1手頓死を喰らうという大逆転といい、これを超える頓死はもう現れないかもしれないというぐらいの頓死でした。

 

升田幸三の「錯覚いけないよく見るよろし」

高野山の決戦として語り継がれる第7期名人戦挑戦者決定三番勝負の第三局という大勝負で頓死がでました。

 

局面は△8七同飛成と王手をかけられた局面です。

後手玉は難解ながらも詰めろがかかっているので、ここで詰まされなければ勝ちです。

正解は▲5七桂と合駒をすればそれ以上有効な王手が続かず先手の勝ちでした。

しかし実戦は▲4六玉と指し、△6四角▲5五桂△4七金までで先手の投了となりました。

投了図以下は竜で玉をぐるぐる追い回して20手を超える詰みとなります。

この1局に勝った大山康晴は名人戦の挑戦者となり、そのまま名人位を奪取します。

その後の大山名人の無敵っぷりは有名ですが、この頓死がなければ歴史は大きく変わっていたかもしれません。

そう考えるとこの頓死は1番歴史に大きく影響を与えた頓死だったと言えるでしょう。

 

NHK杯で加藤一二三の頓死

先の2局と比べると大勝負というほどではありませんが、NHK杯はテレビ棋戦なので、多くの将棋ファンが観戦しています。

その中で劇的な頓死が起これば大きな話題になります。

 

上の局面は後手の大山十五世名人が△6九銀と打ったところ。

2六に棒銀と思われる銀が取り残されているのがひふみんらしいですね(笑)

形勢は△6九銀は詰めろでもなんでもなく、先手玉は飛車や金を1枚渡しても詰まないので適当な詰めろをかければ先手の勝ちです。

▲6二飛成△4一玉▲5二と△同飛▲6一竜△5一飛▲5二銀△3二玉▲5一銀不成が一例です。

しかし実戦は▲8八金とさらに手堅く勝とうと受けにまわりましたが、これが頓死してしまう大悪手でした。

▲8八金と指された瞬間、大山十五世名人は瞬時に△8八同角成と金をもぎ取ったそうです。

以下どちらで取っても△8七金打までの詰みです。

決めに行くところは決めに行かないといけない将棋の恐ろしさが伝わる1局でした。

 

まとめ

頓死を防ぐためには詰め将棋を逆さまから解くのが有効ということと、歴史に残る頓死を3局紹介しました。

プロでも追い詰められれば簡単な頓死を見逃してしまうことがあるので、アマチュアの我々も頓死をしてしまってもあまり落ち込まず、トレーニングに励みましょう!

 

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