将棋が強くなりたいのにいつまで経っても強くなれないという人をたくさん見てきました。
将棋はある程度時間をかけて正しく勉強すれば必ず強くなれるのに、強くなれない人にはいくつかの特徴があります。
今回はその特徴を5個に絞り込んだので、1つずつ紹介していきたいと思います。
序盤の研究に時間を割きすぎている
定跡書を大量に買い込んで研究をしたり、プロが指さないような戦型を鬼のように研究したりして序盤の研究に将棋の時間の大半を割いている人が結構います。
ぼくも序盤の研究が好きなのでその気持ちはすごく分かるのですが、残念なことに将棋は終盤で決まるゲームです。
NHK杯の将棋を見ても分かるように、プロですら終盤の30秒将棋なら悪手まみれです。
アマチュアでも分かるような詰みを見逃して負けるプロもたまにいます。
将棋に人生をかけてきた人達ですら終盤でミスをするのですから、アマチュアならなおさらです。
なので終盤で少しでもミスをしないように、詰め将棋を解いたり必死問題を解くのが序盤の研究よりも強くなる勉強法です。
あとはプロが指さない戦型を突き詰めるのも楽しいですが、プロが指さない戦法にはなにかしら指されない理由があります。
大体はよくよく調べると、戦法自体が成立していないとかの指されない理由が特定できます。
そのためオリジナリティを求めるよりも、序盤の勉強がそこまで必要ないプロでもたまに指されるような戦法をやるのが時間効率の良い戦法選択方法です。
当ブログではそこそこプロで指されるけどそこまでキッチリと序盤勉強しなくてもいいノーマル三間飛車を初心者におすすめしています。
切れ負け将棋ばかり指している
将棋ウォーズの3分切れ負けや将棋クエストの2分切れ負けなので、極端に持ち時間の短い将棋を指してもあまり強くなりません。
切れ負け将棋は考える時間も少ないですし、相手の時間を切らすなど通常の将棋では必要とされない技術力ばかり身についてしまいます。
また、切れ負け将棋をたくさん指し過ぎるとノータイム指しが増えて読みが荒くなるなどマイナスな面もあります。
切れ負け将棋をやるのが全くダメとは言いませんが、1日数局だけにしてメインは将棋倶楽部24で30秒将棋をやるなどして、考えるクセをつけるようにしましょう。
さらに切れ負け将棋ばかり指すのが強くなれない理由として、次に紹介する「対局後反省しない」という強くなれない人の特徴にもつながります。
切れ負け将棋を1局1局ちゃんと反省する人はどれくらいいるでしょうか。
対局後反省をしない
「勝ちに不思議の勝ちあり 負けに不思議の負けなし」という言葉があります。
負けたときは必ずミスや敗因があるのでそれを特定し、次の対局ではそのミスをしないようにすることで将棋は上達していきます。
しかし将棋が強くなれない人は対局後反省をしない傾向があります。
自分のミスを特定して反省するというのはもっとも効率の良い勉強法なので、積極的に行うべきです。
反省をしないと次も同じミスをして負けてしまうのでずっと成長することはありませんしね。
具体的な反省方法がわからない人は以下の記事もご覧ください。
数字にこだわりすぎて対局をしない
これはどういうことかというと、例えば将棋ウォーズの○連勝中が途切れるのが嫌で、毎日1局ずつ指しているのに何日も対局をしなくなったりすることです。
他にも将棋倶楽部24で負けると、1級から2級に降級してしまうレートのときに対局をしなくなるなど・・・
こういう数字の節目を気にしてしまう気持ちもわかるのですが、将棋上達に節目の数字などは邪魔です。
連勝が途切れたり、降級したからといって何かあるわけではありません。
もし負けてしまって節目の数字が崩れてしまっても強くなればいくらでも取り返せます。
細かい数字を気にして対局をしなくなってしまうのは時間がもったいないです。どんどん指しましょう!
格下としか指さない
このタイプはあまり多くないですが、負けるのが嫌だから自分よりレートや棋力が下の人間としか指さないという人がたまにいます。
将棋ウォーズでも自分より弱めの相手としか当たらなくなる有料アイテムが売られているので需要はあるようです。
しかし上達という点では将棋は自分より格上の相手とたくさん指したほうが強くなりやすいです。
格上と対局することで自分の知らない将棋観を知ることができたり、負かされることで自分の足りないものがより鮮明に見えてきたりしますしね。
格下とばかり指してもなかなかそういうことはありません。
まとめ
ぼくが見てきた将棋の強くなれない人の特徴を5つ紹介しました。
今回紹介した強くなれない人の特徴をひと目で分かるようにまとめてみます。
- 序盤の研究しすぎ
- 切れ負け(ウォーズ、クエスト)やりすぎ
- 対局後反省しない
- 数字にこだわりすぎ
- 格下としか指さない
この5つの特徴は昔、ぼく自身も1から4までが当てはまっていて棋力アップが停滞したことがありました。
逆に序盤の研究をそこそこにし、切れ負け将棋を指すのをやめて、1局1局丁寧に反省するようにしたら自然と棋力アップしていきました。
数字にこだわりすぎるのは今でもクセになってしまっていますが、1つずつ改善していけば棋力もアップしていくのではないかなと思います。
もしある程度将棋に時間をかけているのにさっぱり将棋が強くなれない!という人がいたら、この将棋が強くなれない人の特徴に自分があてはまっていないか確認してみてくださいね!